Riviera 新機能:時変マルチパスを再現するフェージングシミュレータ「シナリオ機能」搭載


弊社製品 Riviera USRP の制御ソフトウェアに機能追加いたしましたので、お知らせいたします。



今回のアップデートでは、以前にカスタム対応としてご紹介していた機能(2025年4月の記事:こちらをご参照ください)の伝搬の時間変動するシナリオ機能が、デフォルトの製品機能として搭載されました。
※トップの画像は生成 AI ImageFX で作成したシナリオのイメージです。


■ シナリオ機能:より簡単に、より柔軟に

この「シナリオ」機能では、複数の遅延プロファイルをあらかじめ用意し、それを ms オーダーで自動的に切り替えていくことが可能になります。
通信環境の時間的な変化を、よりリアルかつ簡単に再現できます。


■ 改良点と主な特長

以前のカスタム版との違いを含め、主なポイントは以下の通りです。

  • CSVファイルで簡単にプロファイルを記述
    スプレッドシートなどで編集でき、シナリオ作成が圧倒的に簡単になりました。

  • 切り替えタイミングを ms 単位で制御可能
    微細な遅延変化の再現やステップ的な環境遷移が可能です。

  • GUIからの操作性も向上
    複数のプロファイルを管理しやすく、作業効率が上がります。


■ こんなシーンで活躍します

本シナリオ機能は、例えば以下のような動的な通信環境を想定し活用いただけます:

  • 自動車走行中の通信評価
    都市部から郊外へ移動するシナリオを再現し、遅延の増減やマルチパス環境の変化に対する通信性能を評価できます

  • 衛星―地上間のリンクシミュレーション
    通信距離や大気条件に応じた時変遅延プロファイルを用いて、実運用を模した高精度な検証が可能です。

  • ドローンの飛行経路に応じた通信模擬
    高度や周囲の障害物に応じて遅延特性が変化する状況を段階的にモデル化し、空中移動体との通信の安定性を評価できます。


■ 関連リンク


今後も皆さまのフィードバックをもとに、より使いやすい製品づくりを進めてまいります。
引き続き Riviera をよろしくお願いいたします。

ご興味ある方がいらっしゃいましたら Web 会議を通してのデモも可能です。お問い合わせください。

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