こんにちはドルフィンシステムの笹生です。
「ドルフィンシステム開発事例」シリーズ(3) として今回は「2007年 : FMCW 信号によるゲリラ豪雨観測装置の FPGA 部」の事例を紹介します。弊社立ち上げ間もないころに頂いた大変ありがたいお仕事でした。
そういえばこのお仕事のお話を最初に頂いたころは事務所が埼玉の私の自宅でしたがこのプロジェクトの終わり頃に池袋にマンションの一室を借りて移転をしました。
(ちなみにトップの画像は AI (DALL-E3) が生成した「ゲリラ豪雨」のイメージだそうです。なんだか可愛らしい画像を生成してくれました(笑))
FMCW 信号によるゲリラ豪雨観測装置の FPGA 部
所謂ドップラーレーダーでの気象観測装置で、主にゲリラ豪雨についての観測をする装置の研究試作のお手伝いをさせていただきました。
担当は FPGA の信号処理部を担当し、FMCW 信号の生成・送信、と受信・FFT処理などを実装しました。
現在であれば、AXI インターフェースなど、汎用的なインターフェースで作成した信号処理をスイッチなどに接続することが簡単ですが、この時のターゲット FPGA ボードで解放されていたユーザーロジック部分がシンプルでメーカーは複雑な実装を意図していないようでした。その為設定レジスタなども含めての設計が結構大変だったので、足回りは別の会社さんに頼んで、弊社はアルゴリズムの実装 (IP 作成) に注力しました。
また開発の初期段階のころFPGA ボードのドライバにメモリリークをしてしまうバグがあり、その原因特定と修正にかなりの時間がかかった記憶があります。
数社が関わるプロジェクトで難しい面もありトラブルもありましたが無事に成功しました。どのプロジェクトもそうですが大変勉強になりました。
このプロジェクトは 2009年頃まで引き続き参加させていただいた大変思いで深いプロジェクトでした。
0 件のコメント :
コメントを投稿