こんにちはドルフィンシステムの笹生です。
今回は最新の開発事例の紹介です。
皆様先週 (2025/5/28,29,30) 東京ビッグサイトで開催されました Wireless Japan x WTP2025 には足を運ばれましたでしょうか。
実は WTP2025 の NICT 様のブース「量子アニーリングマシンを利用した多数接続技術」にて弊社で作成させていただいたソフトウェアが動態展示されました!
こちらサステナブルICTシステム研究室の新着情報に詳細、解説動画などがございますので是非ご覧ください。
https://www.nict.go.jp/resil/suits/index.html
弊社のニュースリリース「世界初の量子とデジタルをハイブリッドしたアルゴリズムの屋外実証実験に貢献」で紹介したものの実際の展示となります。
この基地局部分の信号処理と、量子アニーリングマシンへのデータの転送、受信状況・量子アニーリングマシンへのチャネル推定トレンド表示を担当しました。
こうして実際に動作しているところはなかなか拝見する機会が無かったので大変感動しました!!
量子アニーリングマシンを利用した多数接続技術とは?
【課題】6Gでは5G比最大10倍のデバイス接続密度が求められる。小サイズデータを送受信するIoTデバイス(ロボット含む)応用の急速な増加が予想されているが、この応用では電波伝搬特性が良好なsub-6帯利用へのニーズが高い。デバイス収容は可能?
【提案】組み合わせ最適化計算が得意な量子アニーリングマシンと、汎用計算が可能な古典コンピュータを併用する「量子アニーリング支援型マルチユーザー検出手法」を考案(特許出願済)。
【現状】複数デバイスが同一チャネルを同時に利用する上り回線非直交多元接続における基地局での信号分離処理へ適用し、4デバイス時のオンライン信号分離実証、 5G NR信号に対する適用実証、日本電気株式会社との共同研究を通じたベクトルアニーラ(VA)による実証を実施。
ワイヤレステクノロジーパーク2025「量⼦アニーリングマシンを利⽤した多数接続技術」説明パネル(ダウンロード)の PDF 資料より転載させていただきました
ドルフィンシステムの貢献
弊社は古典コンピュータ部分である、端末局および基地局の開発、及び基地局が受信したデータを信号処理し、量子アニーリングマシンに引き渡す部分を担当しました。
また、量子アニーリングマシンへのチャネル推定のトレンド表示や受信状況等を視覚的に分かりやすくしました。
ご協力への感謝と今後について
このような素晴らしい最先端のご研究に弊社がお手伝いさせていただけたことは、私たちにとっても大きな喜びです。NICT様には、展示会での撮影許可をいただき、ブログでのご紹介にも快諾をいただきましたこと、改めて御礼申し上げます。
今後も、さまざまな用途に応じたソリューションを提供し、お客様の価値を高めるパートナーとして貢献してまいります。
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