こんにちは!ドルフィンシステムの笹生です。
今回は、MATLAB Copilot の 2回目です。
前回の記事も参考にしていただけると幸いです。
今回タイトルが「チャット履歴はどこへ?」ということですが、MATLAB Copilot とのチャット履歴が再起動すると消えてしまう仕様について調べてみました。
MATLAB Copilot は色々優秀なので、ヘルプを参照するよりも MATLAB Copilot に直接聞くことが多くなったのですが、MATLAB を再起動した場合、チャットがまっさらな状態から始まります。
前回の回答を聞いても、覚えていてくれていないようです。
今回は評価ライセンスでの評価なのでもしかしたらそのためかもしれないと思ったのですが、調べていくとどうも仕様のようです。
MATLAB Copilot のチャット履歴
まず、MATLAB Copilot自身に「MATLAB Copilot の履歴はどのように確認できますか?」と質問しました。
1) Copilot Chat(会話)の履歴を確認する方法MATLAB デスクトップで Copilot ウィンドウ(右側パネル)を開く。Copilot Chat タブを選び、チャットパネル内の「履歴/History」(時計アイコンやメニュー内の History)をクリック。ここに過去の会話セッションが一覧表示され、選んで再表示、検索、削除ができます。必要に応じて個別会話をエクスポート/保存できるオプションが表示されることがあります(環境やバージョンによる)。
通常は保持されると回答してくれています。しかもセッション間で参照可能とも。通常は MATLAB を再起動しても Copilot Chat の履歴は保持されます(履歴は Copilot の履歴ストアに保存され、セッション間で参照可能)。
MATLAB ヘルプセンターによると仕様
チャット履歴はチャット セッション間で保持されません。
まとめ
結論からいうと、MATLAB Copilot のチャット履歴はセッションをまたいで自動保存されません。
つまり、MATLAB を再起動すると、その前の Copilot Chat の中身は仕様として消える扱いになっています。MathWorks の公式ヘルプにも、はっきりと
チャット履歴はチャット セッション間で保持されません。(MathWorks)
と書かれていて、再起動後にどこかから復元したり、裏で保存されているログをユーザー側から参照したりする手段は用意されていません。
じゃあどうやって残しておくか?
公式に推奨されているのは:
必要なコードはその場で .m / .mlx に貼り付けて保存
まとめて残したい場合は
Copilot Chat パネル右上の
「Copilot Chat actions」→「Copy chat history」
を使って、
→ テキストエディタや Live Script に貼り付けて自分で保存する(MathWorks)という運用です。
「どこかのフォルダにログが残っている?」について
内部的には一時的なデータやログがどこかにあるかもしれませんが、
公式には「セッション間で保持しない」と明記されていること(MathWorks)
ユーザー向けに参照・復元する機能や保存先パスが公開されていないこと
から、復元目的でアクセスできる“隠しログ”のようなものは無いと考えておくのが安全です。
もし「この会話は残しておきたい」というパターンが増えてきたら、
プロジェクトごとに
copilot_chat_YYYYMMDD_projectX.md
みたいなメモファイルを作って、
セッションの終わりに「Copy chat history → 追記」あるいは、Live Script にペーストして、そのまま実行結果や追記メモも残す
みたいな運用にすると、後から検索もできて便利だと思います。
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