MATLAB Copilot を使ってみた! (1) まずは一通り簡単に使ってみました

 


こんにちは!ドルフィンシステムの笹生です。

今回は、MATLAB Copilot のファーストインプレッションをお伝え出来たらと思います。


まずは使い始めるためにどうすればよいか、以下のリンクを参照してください。

MathWorks 製品の Copilot を使い始めるにはどうすればよいですか?

今回は評価ライセンスを発行して頂き、元々のライセンスに紐づけをしていただいたので、色々と使ってみようと思います。

MATLAB Copilot 入門によると

MATLAB® Copilot により、MATLAB デスクトップ環境に特化した、生成 AI を活用した機能が提供されます。この機能は、MATLAB ワークフローを支援し、MATLAB 固有の情報に基づいた回答を提供します。MATLAB Copilot を使用することにより、技術を習得し、考えを発展させ、生産性を向上させることができます。

MATLAB Copilot では、Copilot チャットに質問を入力すると、関連する MathWorks® ドキュメンテーションとコード例に基づいた回答を得ることができます。MATLAB エディターに入力すると、オートコンプリートによりコード予測が提示されます。あるいは、必要とするコードについて伝えると、MATLAB Copilot によりコードが作成または修正されます。

MATLAB Copilot はコードやエラー メッセージについて説明し、コメントを追加することにより、プログラミング タスクを支援します。また、MATLAB Test™ を使用すると、期待されるコードの動作を検証するためのテスト ケースを自動で生成することができます。

と言うことです。

やや長いので chatGPT 5.1 に3行でまとめさせると

  1. MATLAB Copilot は MATLAB 専用の生成AIで、作業効率と学習を支援します。

  2. 質問への回答、コード補完・生成・修正が可能です。

  3. コード説明やエラー解析、テストケース自動生成にも対応します。

ということでした。

 NI Nigel と位置づけは似ているかなと思います。

回答の信頼性が高い

MATLAB Copilot の回答は信頼性が高いようです。

Copilot チャット パネルでの回答は、関連する MathWorks® ドキュメンテーションとコード例にグラウンディングされています。

ということから、MATLAB Copilot の場合は、MathWorks の公式ドキュメントや公式コード例に基づいて回答するということのようです。この辺りも NI Nigel 同様なのかなと思います。

つまり結果として 信頼性が高い と言えるのですが、ただ「なんとなく信頼できる」という意味ではなく、

  • どんな情報を元に答えたかがはっきりしている

  • 誤った “想像” をしにくい

  • 公式仕様と食い違いにくい

という、技術的な信頼性を保証する仕組みのようですね。

但し、注釈もあります。

Copilot の出力は必ずしも正しいとは限りません。生成された出力は使用前に検証してください。出力に関するフィードバックを共有することで、回答が改善します。

まあ、高信頼ではあるものの、常に正しいとは限らないのは他の AI と同様ですね。

使い方について

使い方の概要についてはMATLAB Copilot の設定 に記載がありました。

MATLAB Copilot の機能を使用する方法はいくつかあります。

  • MATLAB Copilot とチャットするには、Copilot チャット パネルを使用します。Copilot チャットは、ユーザーが考えを模索し、それをコードに落とし込むのに役立つ対話型アシスタントです。回答には会話テキストと生成されたコードの両方を含めることができます。

  • コードやエラーの説明、コメントの生成などの一般的なタスクを実行するには、Copilot アクションを使用します。Copilot アクションにはエディター、ライブ エディター、およびコマンド ウィンドウのメニューからアクセスできます。

  • エディター、ライブ エディター、またはコマンド ウィンドウでコードを生成または変更するには、Ask Copilot テキスト ボックスを開きます。必要なコードについて伝えます。次に、コード ファイルまたはコマンド ウィンドウ内で、生成されたコードをその場で確定するか破棄します。

  • エディターまたはライブ エディターで入力するときに MATLAB Copilot からコードの候補を取得するには、Copilot のオートコンプリートを使用します。プロンプトに回答する代わりに、MATLAB Copilot はファイル内のコードとコメントに基づいてコードを生成します。

①チャットで使用する場合は、Copilot チャット パネル

②一般的なタスクを行う場合は、Copilot アクション

③エディタ等でコード生成・変更する場合は、Ask Copilot テキストボックス

④エディタ等でコードの候補を取得するには、Copilot オートコンプリート機能

これら 4種類のインターフェースを通して MATLAB Copilot を使うことができるようです。


Copilot チャット パネル

Copilot チャット パネルを見てみましょう。


デフォルトでは、右側に表示されるようになっていました。

下部の 「Copilot に質問」とあるテキストボックスに質問を入れることで、回答が返ってくる仕組みです。

MATLAB ドキュメントでは "Create an array of 10 random numbers" と入力している例がありましたので、私は日本語で試したいと思います。「10個の乱数の配列を作成してください」としたいと思います。

※ NI Nigel では、日本語入力時に漢字変換の確定でエンターを押すとその瞬間に送信されてしまうという仕様でしたが、MATLAB Copilot では普通に最後まで日本語入力できました。


はいこのように日本語で回答してくれました。しかもMATLAB ドキュメントよりも詳しい感じがするのは気のせいでしょうか?

改めて英語で入力すると、回答も英語で帰ってきました。


ちなみに表示されたコードの右上にあるアイコン


これはそれぞれ左から、[コピー]、[エディタに挿入]、[実行] ができます。


Copilot アクション

Copilot アクションはエディターを開いた状態でツールバーに表示されます。


クリックすると4つのアクションメニューが表示されます。



① Copilot に質問 (Ask Copilot)

カーソル位置に Copilot のテキストボックスが表示されインラインで色々できる

下の Ask Copilot テキストボックスの章に詳細


②コードの説明 (Explain Code) (コード選択時に可能)

選択したコードの内容の説明をを右側の チャットパネルに表示する。

これは英語での結果になりました。


③コメントの生成 (Generate Comments) (コード選択時に可能)

選択したコードの内容から、コメントを生成し挿入する。

これも英語でのコメントになりました。


④ Copilot の設定 (Copilot Settings) 

設定ダイアログが開く。設定項目は、MATLAB Copilot を有効にするのチェックボックスと、オートコンプリートモードの [有効/無効/一時停止] の切り替えの2つ


Ask Copilot テキストボックス

エディタ上なら、カーソルのある位置に「Copilot に質問」のボックスが開くので、そこで生成して欲しいコードなどの内容を自然言語で入力します。

今回は「正弦波を 2周期で10サンプル分生成して」と入力してみました。


下にコードが生成されるので、これで良ければ確定を押し、ダメなら破棄を押します。

気を利かせて disp や plot 関数で表示まで生成してくれていますね。

こちらは日本語で入力すれば、日本語でのコメント出力の対応が出来ています。

一旦確定をして実行させてみました。表示されたグラフは以下です。


10サンプル生成していますが、これだと1周期ですね。2周期という部分がどこかに行ってしまったようです。生成したコメントでは理解できていそうですがコード部分でうまく反映できなかったようです。

手動で期待したものに修正しました。

Copilot オートコンプリート機能

さっきの続きで、コメントに「%軸にラベルを付けたい」と入れたら下にラベルの候補を表示しtくれました。

Tab を押すと確定します。



「%軸にラベルを付けたい」というコメントは変でしたね。

「%軸のラベル」でも同じ候補がでました。



まとめ

今回は MATLAB Copilot のファーストインプレッションでした。

MATLAB はテキスト言語なので、生成 AI とはとても相性はいいと思います。

MATLAB Copilot で使用されている AI モデルは公式にはこれ!と謳っていないようですが、2025/11/13 のブログでは最近のアップデートで 「GPT-5 mini」を採用しているとの事でした。

でも、恐らくは生成 AI モデルの進化に伴ってその時に最も合っているモデルに切り替えていくのだとは思います。

(Copilot と言っているのでてっきり Microsoft のAI モデルを使っているかと思ってました。。。)








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