LabVIEW に AI がやって来た! ~ NI Nigel™ AIアドバイザをちょっと使ってみた


こんにちはドルフィンシステムの笹生です。

2025 年 4 月の NI Connect 2025 で発表された LabVIEW の AI アドバイザ Nigel™  が今回 Q3 にリリースされた LabVIEW 2025 / TestStand  2025 に搭載されました!

既存のプロフェッショナルライセンスで追加費用なしで利用できるようです!日本語も対応しているようです!


Nigelは、NIプラットフォームに関する豊富な知識を活かして、NI LabVIEWとNI TestStandをさらに強力なものにします。

 上記の Web サイトでは主に 7 つの項目に効果が期待できると言っています。


()は私の理解です。


・サンプルの検索(自然な言葉でサンプルを簡単に探すことができる)

・特定のタスクの手順を提供(やりたいことの手順を段階的に教えてくれる)

・主要概念の説明(プログラミングの方法を教えてくれる)

・既存のテストIPの機能の説明(既存コードが何をしているか説明してくれる)

・適切な設定の検索(設定場所を直接ハイライトしそこにジャンプできる)

・ドキュメントの要約(通常のLLMのようにドキュメントを要約できる)

・NIハードウェアに関する質問(NI のハードに関しての知識が豊富)

これは 7月のリリースでのハイライトです。

今後 LLM の進化と共にできることが増えていくと思われます。

この紹介動画(登録が必要です。元はライブ配信の物のようです)の中では Open AI の LLM (Microsoft Azure Open AI) に依存していると言っています。7月のバージョンでは、コードを理解することはできても、コードを生成することはできないようです。動画によると来年にはコード生成も可能になる予定のようにトレーニングなどをしているようです!楽しみですね!

さて、私も LabVIEW 2025 Q3 をダウンロード、インストールしてちょっとだけですが Nigel を触ってみました。


LabVIEW 2025 Q3 のダウンロードとセットアップ

検索で「LabVIEW ダウンロード」として出てくる「LabVIEW のダウンロード」ページを開きます。

バージョン 2025 Q3

エディション Base, Full, Professional 

アプリケーションのビット数 32bit

言語 日本語

ドライバ あり

でダウンロードしました。(NI にログインが必要かもしれません)

インストールを開始すると、まずは NI パッケージマネージャがインストールされて起動し、LabVIEW のアドオンなどの選択画面になります。



この画面には Nigel についての選択はありませんが、次へ進むと Nigel のインストールの選択ができます。


デフォルトではインストールされるようになっています。

あとはインストーラの指示に従ってインストールを行います。


Nigel に自然な言葉でサンプル検索してもらう

まずは、Nigel でサンプル検索をしてみました。

LabVIEW 2025 Q3 を起動します。

最初のダイアログの「ツール」に 「Nigel AI アドバイザとチャットする」というメニューがありました!




別のウィンドウが開きますが、最初に Login が必要なようです。

NI のユーザーアカウントとパスワードでログインします。

ログインできるとこのようなチャット画面になります。


とりあえず、「こんにちは」と日本語で入れてみます。


「こんにちは!LabVIEWやテスト・計測について何かお手伝いできることはありますか?どんな質問でもどうぞ!」

と日本語で返してくれました。雰囲気 chat GPT っぽいですね。

そうしたら、「周波数を推定するようなサンプル VI はありますか?」と聞きたいと思います。

ところが、「しゅうはすうを」と打って漢字に変換して 確定のEnter キーを押したとき、そのまま送信されてしまいました。。。


うーむ。これは使いずらい、、、英語ならエンターで変換確定とかしないからいいのかもですが。。。


別のメモ帳で質問書いて貼り付けてみます。

「周波数を推定するようなサンプル VI はありますか?」と聞いてみました。


通常の chat GPT とは回答の内容の専門性が違うような気がします。やはり LabVIEW のドキュメント関連でトレーニングしているのでしょう。

参考リンクでは Web のヘルプにアクセスするようです。そのままサンプルの VI やプロジェクトは開くという感じではないですね。

コード生成含めそのあたりはエージェント機能なども実装されないとできない思われるのですが、今後に期待ですね!


まとめ

遂に LabVIEW に AI アドバイザーが搭載されました。

取り急ぎ日本語で漢字の変換を確定した瞬間のエンターで送信されてしまうという仕様はなんとかしてほしいところです。

とはいえまだ最初のバージョンなので今後もアップデートしていくと思います。期待したいです。

7つある効果の残り6個も順次試してみたいと思います!!!


Nigel™、LabVIEW™ は National Instruments Corporation およびその関連会社の商標または登録商標です。本記事は National Instruments により承認、後援、または提携されたものではありません。


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