USRP デバイスを見つけて接続するサンプル ~ niUSRP EX Find and Connect.vi(USRP のサンプルを紐解く (8))

 こんにちはドルフィンシステムの笹生です。

今回は USRP デバイスを見つけて接続する非常に単純なサンプル「niUSRP EX Find and Connect.vi」です。

サンプルプログラムの開き方は第一回のブログを参照してください。

niUSRP EX Find and Connect.vi


サンプルのフォルダを開くと以下のようにずらずらっと並んでおります


名前順にソートされて3番目のサンプルが「niUSRP EX Find and Connect.vi」です。

このサンプルでは、システム (PC) に接続された全ての USRP を見つけて、その情報の最初の USRP デバイスと接続(セッションを開く)します。そしてすぐ接続解除します(セッションを閉じます)。


このサンプルで主要な関数[niUSRP Find Devices.vi] は前回の「NI USRP のサンプルを紐解く (7) ~ niUSRP EX Filter Devices on System.vi」でも使用されておりますので参考にしてみてください。

フロントパネルはこのようになっています。


[niUSRP Find Devices.vi] 関数で見つけた情報のうち最初のものを


[Address]

[Serial Number]

[Model]

という文字列クラスタに表示します。

そしてそのデバイスと接続を試みて、接続したらすぐにデバイスを閉じます。


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ブロックダイアグラムはこのような感じです。


ここで使用している USRP の関数は左から [niUSRP Find Devices.vi] 、[niUSRP Open Rx Session.vi]、[niUSRP Close Session]です。


実行するとこの関数によって PC に接続された USRP を全て見つけます。




その情報は

[address]

[serial number]

[model]

のクラスタの配列としてすべて取得します。

このブロックダイアグラムでは、[niUSRP Find Devices.vi]で取得した情報に対してインデックス 0 のものだけを出力、表示しています。


実行してみる

このサンプルでは最初に設定するべき項目はないのでそのまま実行してみます。


実行時に接続した USRP は

・USRP-2922

・USRP-2943R

・USRP-2954R

です。

そのうちの USRP-2922 が検出されたようです。

改造するなら…

今回のサンプルは非常に単純なのですが、改造するなら、すべての USRP のデータを取得して、指定した USRP を接続するなどの処理ですね。

そうなると、先日の前回の「NI USRP のサンプルを紐解く (7) ~ niUSRP EX Filter Devices on System.vi」でフィルタしたもので Open すればよさそうですね。


まとめ

今回のサンプルは接続されている USRP の取得と接続について実行するサンプルでした。
初期のステップでこのサンプルを見たほうがよさそうですね。

このサンプルは初心者向け(★☆☆)としたいと思います。

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