こんにちはドルフィンシステムの笹生です。
今回も USRP-RIO の同期のお話で、
同期方法② 「OctoClock (-Gでないもの)と 6674T を使った同期、ただしマスターの USRP 出力がいらない方法」
という内容でお送りしたいと思います。
さてこの OctoClock とはどういうものかについては以下の記事を参考にしてください。
-G ありと -Gなしでは異なりまして、弊社のおすすめは基本 -Gありです
と 弊社は -G の OctoClock 推奨ですが、今回は -Gなしでの同期方法です。
この -G がない OctoClock は、1対8 の分配器のような構造になっています。
-G では OctoClock-G 単体で 10MHz クロック、1PPS は出力できるのですが、-G なしでは、外部にソースとなる発生源を用意して 10MHz リファレンスクロックと 1PPS を入力しないことには出力されません。
そこで10M-Ref と 1PPS の発生源を用意するわけですが、ここでは NI社も推奨の PXIe-6674T を使います。
結線方法
10MHz リファレンスクロックとしてマスターとなる 6674T の Clk Out から OctoClock の EXT 10MHz INPUT に SMA ケーブルで接続します。
1PPS として、マスターとなる 6674T の PFI 0 から OctoClock の EXT PPS INPUT に SMA ケーブルで接続します。
複数 USRP と OctoClock の接続は前回同様で 10MHz Ref SMA 出力、PPS トリガ SMA出力をそれぞれを各 USRP-RIO 背面の Ref IN、PPS TRIG In に SMA ケーブルで接続すれば物理的な同期のための結線は完了します。
あとは"NI-USRP Simple Streaming" サンプルプロジェクトを工夫します。
プラス 6674T のルーティングの VI を作成します。
こちらに関しては次回解説したいと思います。
NI 社推奨方法との違いについて
実は用意するハードウェア構成自体は NI 社推奨構成と基本同一です。
NI 社の構成では、上記接続のほかに、マスターとなる USRP の PPS OUT を 6674T の PFI の入力に入れることが必須です。
また"NI-USRP Muliti-device Synchronized Simple Streaming" サンプルプロジェクトに対応していて、"NI-USRP Simple Streaming" サンプルプロジェクトは対応していません。
弊社としては"NI-USRP Simple Streaming" サンプルプロジェクトをベースに複数 USRP 対応のアプリを作成することが多いのもあり、この方法を考案しました。
実は色々と難儀なんです、、、そのあたりについてはまた。
0 件のコメント :
コメントを投稿