こんにちは、ドルフィンシステムの笹生です。
色々立て込んでおりまして最近は記事を書く時間が取れずにおりました。
今回は以前から紹介しようと思っていた内容でして「複数 USRO-RIO の同期方法」についてご紹介しようと思います。
実は複数の USRP-RIO を同期させるにはいくつか方法があります。
まずNI様推奨の同期方法というものがあります。こちらは内容的にコンフィデンシャルかもしれませんので今回は割愛させていただきます。こちらの方法が公式でして、8台を超える同期にも対応しているそうです。
それ以外の弊社で実績がある同期方法についてご紹介したいと思います。
本記事での"同期"について
"同期"と一言で言ってもいろいろなレベルで同期の定義がありますので、混乱しないようにこの記事での"同期"について簡単に説明させていただきます。
ここでの定義は
・複数の USRP-RIO で源信が同じ10MHz Ref を使用する
・スタートのトリガに 外部からの PPS 信号を使用して複数の USPR-RIO の動作が同時に開始される
また今回使用する USRP-RIO のサンプルプリジェクトは最もシンプルな "NI-USRP Simple Streaming" を基本とする。
(実は同期用のサンプルもあるのですが、NI様方式のもので、弊社のやり方だと動作しません)
今回から何回かに分けて紹介したいと思います。
・同期方法① OctoClock-G を使った同期(今回紹介)
・同期方法② OctoClock (-Gでないもの)と 6674T を使った同期、ただしマスターの USRP 出力がいらない方法
・同期がうまくいかない組み合わせについて
同期方法① OctoClock-G を使った同期
こちらの同期方法は弊社でお勧めしている同期方法になります。
基本的には OctoClock-G 1台で 8台の USRP-RIO まで同期可能です。
さてこの OctoClock-G とはどういうものかについては以下の記事を参考にしてください。
-G ありと -Gなしでは異なりまして、弊社のおすすめは -Gありですのでお間違え無く。
このような感じの見た目のデバイスでして、10MHz Ref SMA 出力を 8個、PPS トリガ SMA出力を 8個備えており、それぞれを各 USRP-RIO 背面の Ref IN、PPS TRIG In に SMA ケーブルで接続すれば物理的な同期のための結線は完了です。
NI データシートより
簡単ですね!
あとは"NI-USRP Simple Streaming" サンプルプロジェクトを工夫します。
こちらに関しては次回解説したいと思います。
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