MATLAB・Simulink 環境の USRP E310 サンプルを動かしてみる!(2) 環境構築構成編


こんにちはドルフィンシステムの笹生です。
MATLAB・Simulink 環境の USRP E310 サンプルを動かしてみる!として前回からの続きの(2) 環境構築構成編をお送りしたいと思います。

ハードウェアサポートパッケージで構成する

さて、前回のインストール編の最後に E310 用のアドオンのインストールが完了ましたが、続いて構成をすると出ています。
今すぐセットアップを押して、構成に進みます。
もちろんいったん終了して後でセットアップをする事もできますが、MATLAB・Simulink で E310 を開発するためにはいずれにしてもこの構成する作業が必要になるようです。

用意するもの

さて、この構成は実際に以下のハードウェアを用意する必要があります。

・SD カードリーダ
・できれば新しい 4GB 以上の Micro SD カード
・E310本体、AC アダプタ
・イーサネットケーブル
・ループバック用の RF ケーブル(SMB端子なので注意)


まずはこれらを準備しましょう。
(※もし準備できず後で構成したい場合も後で構成可能です。)

さて前回の最後の「インストールの完了」ダイアログはこのようになっていたと思います。
ここから指示に従って進めていきます。
基本的には指示された手順に沿って進めますので、飛ばしたい方は最後のまとめへどうぞ!


[今すぐセットアップ] を押します。
ホストの PC のチェックリスト画面です。以下のことができるかどうかチェックします。
・ギガビットイーサを接続できるようにする。
・SDカードリーダ(ライタ)をPCに接続して、新しい SD カードを用意する。
確認出来たら[次へ]を押します。
続いては、無線ハードウェアであるE310側のチェックリストです。
・USRP E310 (または E312) を用意する
・イーサネットケーブルを用意する
・アンテナか、ループバックケーブルを用意する。
今回はループバック用のケーブルを用意しました。
上記が確認できたら [次へ] を押します。

使用するハードウェアの選択画面です。
・ハードを選択でE310を選択します
現時点 (Ver 2019a)では E310 のみしか選択できないようです。
[次へ]を押します。
IPアドレスなどを確認します。割り当てる IP についてはメモをしておくと良いと思います。
[次へ] を押します。
このダイアログ画面になったら、ホスト PC の SD カードライタにマイクロ SD カードをセットします。画面の写真ではノート PC の SDカードスロットになっていますが、通常の USB タイプの SDカードリーダーでももちろん書き込むことはできます。
セット出来たら[次へ]を押します。
[Write]ボタンを押して SD に書き込みを開始します。
終了したら [次へ] を押します。
書き込み終了したら念のため SDカードの中身をエクスプローラで確認してみます。
さて、無事に E310 のイメージファイル等がマイクロSD に書き込み出来たので、次のステップでは実際に E310 の動作確認を行うようです。画面の指示の通りですが、以下の手順を行います。
・①書き込み終わった SD カードを E310 のスロットに挿入
・②イーサネットで E310 とホストを接続
・③電源ケーブルを E310 に接続
・④アンテナ or ケーブルループバックを接続
・⑤ E310 の電源 ON
[次へ]を押します。
・起動後の LED 確認として、TRX-B の LED が点灯しているかを確認します。
点灯しない場合は SD カードの書き込みなどがうまくいっていない可能性があるようです。
[次へ]を押します。
次に E310 ハードウェアとの接続の状況を確認します。
[Test Connection] ボタンを押して順次接続テストを行います。
全てパスしたら接続の確認完了です。
[次へ] を押してください。
お疲れ様でした!これで E310 を MATLAB から使用するセットアップは完了です!

まとめ

構成の手順は大まかに以下の流れです。
①ホスト PC と SDカードリーダーで、E310 用の Micro SD にイメージを書き込む
②E310 に Micro SDカードを挿入、イーサネットでホストと接続
③ループバックケーブルを E310 に接続
④E310 の電源を入れ、動作確認テスト
MATLAB/Simulink で E310 を開発するための SD イメージを作成するのが主な作業ですね。あとは動作の確認です。

これで、MATLAB/Simulink から開発できるようになりました!
次回は、(3) 開発サンプル FPGA編 として実際のサンプルで開発してみたいと思います!

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