こんにちはドルフィンシステムの笹生です。
今回はUSRP-RIO 2020年のおすすめ構成!(と苦労話)について紹介したいと思います。
まず USRP-RIO をよく知らない方もいらっしゃると思うので簡単に説明しますと
・2x2 RF 入出力
・Kintex7 FPGA 搭載で FPGA プログラミングが可能
な USRP です。
http://sine.ni.com/nips/cds/view/p/lang/ja/nid/213017
RIO = Reconfigurable I/O の略で、要するに FPGA が搭載されてユーザーがプログラム(リコンフィグ)できるという意味です。
この USRP-RIO シリーズは性能的に結構パワフルなので弊社の中でも最もよく使用される USRP になります。
USRP-RIO を使うために接続する PCの種類
このUSRP-RIO を使うためには他の USRP 同様別途 PC が必要になります。
ただ、 PC とのインターフェースがちょっと独特で、PCI Express x4 でのケーブル接続になります。(10Gb イーサもあるのですが、LabVIEW FPGA で開発する場合には PCIe のインターフェースの必要があります。)
接続したい PC とインターフェースを取る方法についてここで紹介したいと思います。
接続するPC のタイプ
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接続に必要なもの(例)
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デスクトップ PC
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PCIe インターフェースカードと PCIe のケーブル
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ノート PC
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PCIe 対応 Express Card と専用のケーブル
(残念ながら今はできません)
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PXI シャーシ、コントローラ
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MXI インターフェースボードと PCIe のケーブル
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PXIシャーシ経由ノートPC
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MXI インターフェースボードとThanderbolt3 ボード
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実は2年前までは ノート PC とExpress Card タイプで接続でき、実際に弊社でも USRP-RIO とノート PC の組み合わせでご提供することも多くありました。
しかし、今となっては Express Card スロットを持つ ノート PC が販売されなくなってしまいまして、直接接続する手段がなくなってしまいました。(FPGA をいじらなければ 10Gb イーサでノートPC と接続はできます)
2020年お勧めの構成はこの PC!
弊社で今お勧めしているのは、デスクトップ PC での接続なのですが、その中でも弊社が特におすすめするPCはこちらです!
Lenovo ThinkCentre M920q Tiny
https://www.lenovo.com/jp/ja/desktops/thinkcentre/m-series-tiny/ThinkCentre-M920q/p/11TC1MTM92Q
デスクトップ PC とは思えないコンパクトさです!
PCIe のインターフェースカードが使えてこの大きさは驚きです!
USRP-RIO より小さい!
デスクトップ PC なので通常ディスプレイ、マウス、キーボードを繋げますが、PC をネットワークに接続してリモートデスクトップ共有すれば必要ないのでかなりコンパクトになりますね。
意外な盲点!という苦労話
さてここからは苦労話です( ;∀;)
この構成は非常にコンパクトでよいのですが、実は PC の注文の仕方が意外と曲者でした。
法人での注文だったので、Lenovo PRO という窓口からの見積もり等を行いました。専任の担当者がつききりで対応してくれて非常にスムーズに見積もりと注文が出来ました。
この時一応 PCIe インターフェースカードを使いたいのでこの PC を選んだという旨は伝えたつもりでした。
https://www.lenovo.com/jp/ja/static/catalog/dt-2020-m920q_web_0303/
↑こちらの製品仕様によりますと
PCI Express x8が 1 (空1) になっていて、条件はありますが対応できそうでした。
ただ、以下注意書きにあるように
「※23 マザーボード上にPCI Express x8スロットが搭載されており、カスタマイズ時のみPCI Expressカードを搭載可能です。PCI Expressカード無しの構成で出荷された後、お客様自らPCI Expressカードを増設することはできません。また、市販のPCI Expressカードをご利用いただけません。」
ということで、通常は使えませんよ、ということなんですが、使いたい旨を見積もり時に伝えていたのと、Web 等のブログでも使っている情報もあったので特に問題ないと認識していました。
事前にユーザーマニュアルを調べた際にも、ライザーカードが別途あって、それを取り付けて PCIe カードを挿すことができそうに書いてありました。
直接挿入ではなくライザーカードを使うんだなという認識はありました。
しかしこれが盲点でした。。。
しばらくしてPC が納品されましたが、、、
いざ納品されたらライザーカードがない?どうしてないのか?なくても挿入できるのか?いや、コネクタ形状が異なるので、そのままでは挿入できそうにない。。。そうつまりそういうことだったのです。ライザーカードは通常添付しないために注意書きにある通り「お客様自らPCI Expressカードを増設することはできません。」なのです。
納品まで時間がなく、これは困ったと専任の担当者とサポートに連絡をしたところ、色々話がややこしくて難航してしまいました。
日本では確かにこうした例がなかったのかもしれません。注意書きにも増設できないとありますし。ただ、結果的には別途取り寄せることができて無事に動作確認もでき、納品も乗り切りましたが非常に焦りました。
まとめ
2020年、ドルフィンシステムがおすすめする USRP-RIO を構成する PC は ThinkCentre M920q Tiny です!ただ、ライザーカードを別途取り寄せる必要があり、最初は知らずに非常に焦りました。
とはいえ一回取り寄せ方法がわかったので、よかったです。
このライザーカードは通常の販売品ではないので、Web等から見つけることはできず、必ずサポート経由になるので、お困りでしたらドルフィンにご連絡ください。
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