Riviera フェージングシミュレータの FAQ (USRP版編)

こんにちは、ドルフィンシステムの笹生です。

弊社 Riviera フェージングシミュレータの種類としてホームページでワンボックスをはじめいくつか紹介していますが、
・USRP版 Riviera フェージングシミュレータ
というものも存在します。今回はそんな裏メニューのような USRP 版についての FAQ です。

Q1) USRP版 Riviera フェージングシミュレータはどのようなものですか?

A1) 現在ホームページでは紹介していませんが、National Instruments 社製 USRP-RIO (USRP-2954) を使用したフェージングシミュレータになります。
ハードウェアのスペックは USRP-2954 に準じます。また入出力 2x2 ですが MIMO 非対応です。
簡単にスペックを列挙します。

ハードウェア仕様
ハードウェア:USRP-2954 + 制御 PC
入出力:2入力・2出力 10MHz ~ 6GHz、最大 160MHz帯域幅 (MIMO 非対応)
サンプリングレート: 200MHz

フェージング IP コア仕様
入出力:2入力・2出力
遅延分解能:5ns (@200MHz サンプリングレート)
最大遅延時間:20us

Q2) USRPと制御 PC は別途調達して、フェージングシミュレーターのソフトウェアだけの購入はできますか? 

A2)大変申し訳ございませんがフェージングシミュレーターのソフトウェアのみの販売は行っておりません。  
お客様が既にUSRPを所有している場合でも、弊社のほうでハードウェア(USRP)の選定、調達を行い、調整及び動作確認をした上でのご提供となります。
制御 PCについても同様です。

Q3) お試し(事前評価)はできますか?

A3) 評価期間は基本1週間ですが無料でお貸出しして評価いただけます。
お貸出しできる機材としては、USRP-2954 版のみとなります。(2019/11月現在)
貸出機は 1台ですので事前にご相談ください。
(申し訳ございませんがホームページにあるワンボックスタイプは現在社内にもないためお貸出しすることはできません。)
お使いいただいた感想をフィードバックしていただけるとありがたいです。

Q4) MIMO に非対応なのはなぜですか?今後対応の見込みはありますか?

A4) 残念ながら USRP版は実行の度に入力、出力のチャネル間の位相関係が変化してしまうので MIMO に非対応になっています。実行中に位相関係が勝手に変わることはないのですが、National Instruments 社の IDL という開発環境のドライバでは、開始時の位相関係が揃いません。弊社からも改善していただけるよう働きかけておりますが、残念ながら今のところ対応する見込みはないようです。

まとめ

以上 USRP 版の Riviera フェージングシミュレータの紹介と FAQ でした。
MIMO に非対応なのが本当にもったいないので、可能性は低いですがNI社が対応したらすぐにソフトウェア等をアップデートしたいと思っています。

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