こんにちは、ドルフィンシステムの笹生です。
最近都内では朝晩暑さも和らいできて秋が近いのかなと感じるようになりました。
さて前回は大変多くのストレージ容量を消費するLabVIEW FPGA コンパイルツールをポータブル移動させることでメインのストレージ容量を開けることができました。
前回はこちら
https://dolphinsasoh.blogspot.com/2019/08/hdd-labview-fpga.html
今回はさらに一歩進んで、ポータブル HDD に移した FPGA コンパイラを別の PC に接続してインストール済み LabVIEW から同じように FPGA コンパイル等できるかを試してみました。
なぜ試してみたのか?
なぜこんなことをするのかと言いますと、LabVIEW FPGA コンパイルツールは 1つのポータブル HDD に入れておくだけで、共通して複数のPC・環境で使用できるのではないかと思いついた次第です。さて早速ですが結論としてはできました。
ポータブル HDD を別PCに接続してみる
手順は以下の通りです。(基本は前回とほぼ一緒です)まず、元々ポータブル HDD に移した PC です。これは前回の手順でシンボリックリンクを作成してある元の環境です。
さて、ポータブル HDD を別の PC に接続するのですが、前提として別の PC も LabVIEW のインストール状態は元のPCと基本同じとします。
1.別 PC のインストール先フォルダである C:\NIFPGA を削除したいのですが、念のため動作確認が取れるまではリネーム(例えば C:\NIFPGA_org) しておきます。
2.ポータブル HDD を別 PC に接続します。
3.管理者権限でcmdを起動します。
参考:https://pc-karuma.net/windows7-command-prompt-administrator/
4.ポータブル HDD (Dドライブ)のNIFPGAフォルダから C:\NIFPGA としてシンボリックリンクを作成します。
d:\>mklink /D c:\NIFPGA d:\NIFPGA
別のPC で実際にローカルでコンパイルしてみたところうまくいきました!
外部コンパイルサーバーへのアクセスも、FPGAシミュレーションも問題なく動作させることができました。
これで別 PC のリネームした C:\NIFPGA_org を削除すればだいぶ容量を節約できます。
デメリットは?
さて容量を節約できることはメリットなのですが、やはりデメリットもあります。それはこうしてしまうとポータブル HDD を接続しないと
・ローカルコンパイルができない
・外部コンパイルサーバーでコンパイルできない
・FPGA シミュレーションができない
です。
接続していれば上記すべて問題なくできるのですが、外しているときはできないので、もしポータブル HDD を外出先等にもっていかなかったりするとそこでは FPGA の開発には制限がかかってしまいます。
ですので、例えば容量が十分にあるデスクトップ PC などでは移動は行わず、ノート PC 等に限定して適用するなど運用方法に気を付けたほうが良いと思います。
まとめ
今回は複数の PC で LabVIEW FPGA ツールを入れた 1つのポータブル HDD を共用できるか試してみました。結果としてはできたのですが、デメリットもあるため運用面を考慮する必要がありそうです。
次回は上記デメリットを工夫して少しでも克服できないか検証したいと思います。
0 件のコメント :
コメントを投稿