PXIeシャーシのトリガについて

こんにちは、ドルフィンシステムの笹生(さそう)です。

今回と次回は私が「はまって」しまった PXIeシャーシのトリガの扱いについてです。

PXIe のシステム開発では、同期やタイミングをとるためにタイミングモジュールからトリガを出力してそれを他のモジュールが使用することがあります。

タイミングモジュールからのトリガは、タイミングモジュール前面のコネクタ端子 (PFI と呼んだりします)から分配することもありますが、タイミングモジュールから PXIe シャーシのバックプレーンにある PXI_Trig という端子に出力して使用することができます。

バックプレーンの PXI_Trig を使用するメリットは、配線を別途する必要がなく、複数デバイスがトリガを受け取れるところです。

このシャーシのバックプレーンを使用する PXI_Trig は便利ですが、私はこの機能の設定で「はまって」しまいました。

はまりポイント①シャーシの違い

弊社で PXIe のモジュールを使ったシステムの開発するときに、8スロットのシャーシ PXIe-1082 を使用して開発するときがあります。この開発で使っていた PXIe-1082 ではトリガ設定は特にする必要がなく、8個の全スロットで使用できました。しかし、実際に使用されるシャーシは PXIe-1085 という 18スロットのシャーシだったのですが、動作せず、うまくトリガがかかっていないようでした。

色々試してやっと気が付いたのが、PXIe-1085 の 18スロットのシャーシではトリガの設定が必要だということでした。

●PXIe-1085 18スロットシャーシ のトリガ設定

PXIe-1085 だけでなく、他の 18スロットシャーシでもトリガの設定は必要になると思いますが、ここでは PXIe-1085 で話を進めます。

例えばトリガを出力するタイミングモジュールがスロット 9 にあり、トリガを受け取るボードが スロット 3 にあったとします。

このとき、シャーシの設定で何もしないと、スロット 9 で出したトリガが スロット 3 には伝わりません。

デフォルトでは、スロット 9 で出したトリガは、スロット 7~12 までしか使用できないようになっています。開発していたときには、別の設定不要のシャーシを使用していたため、実際のシャーシではこれに気が付かずきちんと動作をしませんでした。

しかし、シャーシのトリガ設定をすることで、スロット 9 のトリガを スロット 3 で受け取ることが可能になります。

設定は、NI MAX (NI Measurment & Automation eXplore) を開き、「マイシステム」→「デバイスとインターフェース」→該当するシャーシ「PXIe-1085」を選び、右のペーンの下にあるタブ「トリガ」を選びます。

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少し具体的に説明をしますと、18スロットのシャーシでは、バックプレーンのトリガの接続関係は 3つのバスに分かれて構成されていて、

バス1:スロット 1 - 6

バス2:スロット 7 - 12

バス3:スロット 13 - 18

として基本的には接続されており、デフォルトではバス間は接続されていない状況です。

このうち、タイミングモジュールはスロット 9 なのでバス 2に当たります。使用したいトリガは PXI_Trig0 なので、上記の設定ペーンの PXI_Trig0 の経路設定を「ダイナミック」→「バス2の逆側」に設定変更して「保存」を押します。

なぜバス2の逆側というわかりにくい表現なのかはよくわかりませんが、バス2 にトリガソースがある場合には「バス2の逆側」を選ぶことで、バス1 のスロットにもバス3 のスロットにもトリガを渡すことが可能になります。

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タイミングモジュールなどでトリガを使用する場合、シャーシが変わったらトリガの設定の確認としておくとよいと思います。

次回は、はまりポイント②外部からのトリガ経路設定です。

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