PXIシャーシのトリガではまってしまったこと②

こんにちは、ドルフィンシステムの笹生 (さそう) です。

前回は、PXI でのトリガを利用する際には、シャーシの設定をきちんと確認・設定しないといけないという内容をお話しました。 今回は、シャーシの設定をしたつもりでも、ソフトからの設定でうまくトリガがかかったり、かからなかったりして困ってしまったというお話です。 結論を申しますと、シャーシのトリガ設定の "うっかりミス" だったのですが、なまじソフトでのトリガがかけられる設定、かけられない設定があったので混乱しました。

トリガ発行方法は2パターン用意

やりたかったことは「PXIe-6683H というタイミングモジュールからシャーシのバックプレーン経由で、FlexRIO FPGA モジュールにトリガを発行して FPGA を動作させたい」です。

この PXIe-6683H というモジュールは、GPS アンテナを接続して、GPS基準のクロックに同期したトリガを発行したりできるモジュールです。

http://www.ni.com/ja-jp/support/model.pxi-6683.html

そして、以下の 2種類のトリガの発生方法を選択して使用できるように LabVIEW プログラムを組んでいました。

トリガ①:トリガの発生を PXIe-6683H での GPS 同期信号でバックプレーンに発行するようにする

トリガ②:トリガの発生は外部で発生器を用意し、PXIe-6683H のフロントパネルに入力、それをバックプレーンに経路設定してそのまま出力する

トリガ発行ができる時とできない時が発生

このトリガの発生方法を切り替えてみたのですが、トリガ①はきちんとトリガが発行され、受け取った FPGAが動作しました。しかし、トリガ②のほうでは、経路設定がエラーしてしまい、トリガがバックプレーンに発行されませんでした。 実はこの時、うっかりシャーシのトリガ設定を以下のようにしていました。

・6683H はストッロ7だったので、パス2の逆側(この設定は正しい)

・パス2 にもチェックを入れていた(この設定が誤り)

20180129-NG-triggersetting_2inv

この設定では、6683H の GPS を使ってのトリガ生成はバックプレーンに出力できるようなのですが、6683H で外部トリガを入力してバックプレーンに経路設定することができないようです。 これは、シャーシのトリガ設定のチェック(予約と書いてある)は基本的にはトリガの入力として機能し、出力をしようと設定した場合にエラーが帰る仕組みになっているようなのですが、一部その機能が反映されない時があるようです。(上記トリガ①の場合はエラーしませんでした)

20180129-ErrorMSG

混乱してしまいますが、基本的には前回 (2018/01/15 のメールニュース) での設定のようにするのが正しいです。

・6683H はストッロ7だったので、パス2の逆側(この設定は正しい)

・パス2 にはチェックを入れない(この設定が正しい)

20180129-triggersetting_2inv

まとめ

今回は、ちょっとしたシャーシのうっかり設定ミスで、トリガがかかる設定があったり、かからなかったりする設定があるというお話でした。

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