こんにちはドルフィンシステムの笹生です。
「ドルフィンシステム開発事例」シリーズとして、ドルフィンシステムを立ち上げのときから、現在に至るまでの開発した事例についていくつか簡単に紹介させていただけたらと思います。
今回は「2007年 : リコンフィギュラブルプロセッサの開発試作フィージビリティスタディ」の事例を紹介します。
(2007年、もう17年も前になるんですね、、、当時私は 30台前半でしたか。早いものですね。ちなみにトップの画像は AI (DALL-E3) が生成した「ダイナミックリコンフィギュラブルプロセッサ」のイメージだそうです。)
リコンフィギュラブルプロセッサの開発試作フィージビリティスタディ
2007 年、ドルフィンシステムを立ち上げた際に頂いたお仕事の一つが、この「リコンフィギュラブルプロセッサの開発試作フィージビリティスタディ」とういうお仕事でした。
立ち上げからいきなりマニアックなお仕事!なのですが、いきなりという訳ではなく、実はその前の解散してしまった会社で既にお手伝いしていたお仕事をドルフィンシステム立ち上げ後も継続してお仕事を頂けたという大変ありがたいプロジェクトでした。
(他にも立ち上げ当初からお仕事を頂けていたのは本当に感謝しかありません。)
当時は「リコンフィギュラブルプロセッサ」が既にいくつかのベンダーからリリースされていて、次の時代は「リコンフィギュラブルプロセッサ」だ!!という雰囲気もあり、私たちは評価するお仕事をさせて頂いたりしておりました。
私たちは、前々職で 2002年に米 Chameleon Systems という会社の「ダイナミックリコンフィギュラブルプロセッサ(DRP) 」の評価のために上司と一緒に米サンノゼの本社に行って手ほどきを受けたり、前職では IP Flex 社の DAP/DNA という日本初の DRP を使った信号処理開発や、ClearSpeed という大規模プロセッサアレイの評価なども行いました。そういえば ドルフィン立ち上げ後も Stretch という Software Configurable Processor も評価しました。非常に懐かしい思い出です。
そういった知見があったため、とあるお客様の下でリコンフィギュラブルプロセッサの開発試作のお手伝いをすることになりました。
トータルで約2年くらいはお手伝いさせていただきましたでしょうか。いろいろな面でお世話になり、また大変勉強になりました。
残念ながらダイナミックリコンフィギュラブルプロセッサは結局淘汰されてしまいました。
当時の「リコンフィギュラブルプロセッサ」ハードウェア的には色々なアイディアが詰め込まれて面白いものが多かったのですが、やはりソフトウェア面での開発環境やコンパイラを作るのが難しいのでしょうね。アルゴリズムを実装したくても性能を出すためにはかなりアーキテクチャを気にしてソースコードを書く必要があったり制約事項が多くて大変だったと記憶しています。
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