RFワールドサンプルのLabVIEW対応状況について

こんにちは、ドルフィンシステムの笹生です。
関東は梅雨に入って久しいですが、まだ梅雨に入っていない地域もあるようですね。
最近の天候は良くわからないことになっていますね。

さて今回は、僭越ながら以前上梓させていただいた RF ワールドで使用しているLabVIEW ダウンロードサンプルについてです。
私が書かせていただいたのは RF ワールド No22 No27 になります。
No22 2013 年で当時は LabVIEW 2010 でサンプルを作成しており、No27 2014年で LabVIEW 2013 で開発しました。

あれからだいぶ経っておりますが、その後の LabVIEW バージョンでは動作するのか、確認してみました。

それぞれサンプルはどういったものかご紹介し、最近の LabVIEW で動作するか結果をお伝えします。

RFワールド No22 p.117 技術解説「チャネル・エミュレータの動作原理とフェージングの理解」

この記事はチャネルエミュレータ(=フェージングシミュレータ)の原理について解説した記事です。この記事ではどのようにしてチャネルエミュレータが実装されているのかその原理について解説していますが、文章や図ではなかなか実際の動きがわかりません。そこで、チャネルエミュレータの動作を可視化できるサンプルを作成し、RFワールドのサイトからダウンロードできるようになっています。


ダウンロードできるサンプルは LabVIEW 2010 で作成したものですが、当時も LabVIEW 2012 で動作確認はしておりました。

最近の LabVIEW ではどうか、実際にダウンロードして開いてみた結果はこちらです。


LabVIEW バージョン

動作

LabVIEW2013


LabVIEW2014


LabVIEW 2015


LabVIEW2016


LabVIEW2017


LabVIEW2018


RFワールド No27 「LabVIEWとUSRPで体験するSDR」第3部-5章、第6章「実践編」

この号では NI 様との共同での記事となり、私は後半第5章、第6章「実践編」としてUSRPを実際に使った QAMおよび OFDM の送受信をする記事を書きました。
SDR を実体験することを主眼に置いているので、(通信の性能面は目をつぶっていただきまして)ステップを踏んで送受信機を作成するというものです。
ダウンロードできるサンプルも解凍すると記事に沿ってステップごとに用意してあります。


実はこのダウンロードサービスの一部は 20177月で受け付け終了となっておりまして、第2部の「仮想体験編」もダウンロードできなくなっています。第3部「実践編」は現在もダウンロード可能です。
もし第2部のサンプルがほしいという方がいらっしゃいましたらドルフィンまでメールください。

さて当時は このサンプルを LabVIEW 2013 で作成しました。
RFワールド No27 のサンプルはベースの LabVIEW開発環境のほかに
第2部では
NI モジュレーションツールキット
NI スペクトル計測ツールキット
NI MathScript RT モジュール
NI USRP ドライバ
のインストールが必要です。

3部では
NI モジュレーションツールキット
NI USRP ドライバ
が必要です。

実はこの中で、スペクトル計測ツールキットだけは、Ver16 (2016年)以降は RFmx SpecAn というツールキットに置き換わりました。
2部ではこのスペクトル計測ツールキットを使用しているのですが、LabVIEW2017 以降は対応しないため、使用しているスペクトル計測ツールキットの関数を新しい RFmx SpecAn に置き換える必要があります。

第3部については現行の LabVIEW、モジュレーションツールキット、USRP ドライバをインストールしたうえでなら使用できます。



LabVIEW バージョン

第3部 動作

LabVIEW2013


LabVIEW2014


LabVIEW 2015


LabVIEW2016


LabVIEW2017


LabVIEW2018

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