こんにちはドルフィンシステムの笹生です。
新型コロナの話題ももう1年以上続いており、皆さんの中にもまだリモートワークでお仕事されている方もいらっしゃると思います。
弊社の場合リモートで開発できる場合はリモートで行ったりすることもありますが、SDR機器や計測器を使うことが割と日常的でして実際にハードウェアを扱う場合などどうしてもリモートでは対応が難しいこともあり、そういう時はもちろん出社をして作業をしています。
ただもっと柔軟に機器をリモートからアクセスしたり、制御できたらリモートでの開発作業もはかどるのになぁと思っています。
そこで、こんなところが解決したらリモートワークでSDRの開発がもっとできるのに!という希望を今回は挙げてみたいと思います。(もしかしたら弊社福島から名案をもらえるかもと期待して!)
まずは現状でリモートワークする際のUSRP実機開発スタイルの紹介
私が普段リモートで開発するときにはこんな感じでしています。
自宅からリモートで会社にある自分のメインPCにログインし、社内の LAN を経由して開発マシン(多くは PXIシャーシ)にアクセスして、その開発マシンの画面をみて、そこに接続されている USRP の開発などをしています。
イメージ的にはこんな感じです。
実際こうした感じでリモートでの開発をしているのですが、このような場合、会社側の PC や装置には電源は入れたままである必要があり、開発ターゲットの USRP は予め必要な機器とSMAケーブルをつないでおく必要があります。
要するに構成は固定的であり変更はほぼできないということですね。
リモートではできないこと、でもできたらうれしいこと
では今はリモートでできませんが、もしできたらうれしいと思うことをあげてみたいと思います。大きく電源 ON/OFF とケーブルの繋ぎ変えの2点になるかと思います。
開発やデバッグする内容にもよりますが、例えば電源 ON してからの起動時動作の確認や、起動して1回目に起きるバグをどうしてもつぶしたいなんて言うことがあった場合、USRP は電源を ON/OFF ができないので、PCだけの再起動では再現しない!ってこともあり得ます。そうするとリモートではできないので、そういう開発は会社に行って行うということになります。
また、RFケーブルの繋ぎ変えというのもリモートでは厳しいですよね。例えばこのケーブルの接続状態でなら A という開発ができたとします。そしてリモートで無事に A の開発が終わりました。それでは B という開発に移りたいと思ったとき、あ、別の機器に SMAケーブルを接続しなおしたい!となると途端にリモートでは対応できなくなります。弊社には PC から切り替えられる RF スイッチがあるのでそれを使う手もあるのですが、もし別の接続が必要な C という開発の優先度が高いのであればせっかくのスイッチ切り替えも無駄になるものです。
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