こんにちは、ドルフィンシステムの笹生です。
今日は「NI 5791 を複数使用して MIMO 化する際の LO の扱いにご注意」という内容なのですが、私自身腑に落ちていないところもあるので、もし違うようでしたらご指摘いただければと思います。
NI 5791 とは?
過去のブログでも触れておりますが、NI の PXIe の FPGAモジュールである FlexRIO の前面にファミコンのカセットの様に接続することで RF の送受信ができてしまうというものです。
こんな感じです。
そして、このデバイスを複数シャーシに搭載させることで、MIMO を実現することができます。
MIMO として使用する場合
通常 MIMO として使用する場合、複数の送信、受信のポート間の位相が揃っている(あるいはずれていても固定であるコヒーレントな状態)ことが条件の場合もあります。
その場合、LO を共有するのですが、NI 5791 には LO OUT と LO IN があり、それを使って LO をシェアして MIMO にすることができます。
LO をシェアするには、LabVIEW プログラムでの設定と、物理的な LO の結線が必要です。
参考にしたのは以下の NI Forum です。
この方法は、1つ目の 5791 が LO マスターとなり、その LO OUT を次の 5791 の LO IN に入れ、その LO OUT を次の LO IN に・・・というように数珠繋ぎに接続して渡していく方法のようでした。
実際、以前 579x シリーズで数珠つなぎで LO 共有して問題がなかった記憶もあり、今回も数珠つなぎで試したのですが・・・
信号レベルがおかしいことに気が付きました。
以下の様に数珠繋ぎで接続したのですが、#3、#4 の信号が明らかに小さくなってしまいました。
結局以下の様に、マスターの LO OUT を分配器で分配すれば問題なくなりました。
まとめ
今回、NI 5791 の MIMO での使用で LO の共有方法についての注意事項についてまとめてみました。
ただ、分配するとレベルが下がるので、MIMO のポート数が増えると、アンプなどを入れないとレベルが足りなくなる恐れがあると思いました。
データシートの回路図でもアンプが入っているので、本来数珠繋ぎが正しいと思うのですが、、、ちょっと腑に落ちません。
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