皆様こんにちは、ドルフィンシステムの笹生です。
いよいよ 6月に入りました。ありがたいことに今年度の開発のお話も徐々に入ってきております。SDRの開発を考えている・無線機を開発したい、とお考えの方は、お早めにご連絡ください。
また色々と手が足りないこともありますので、一緒にSDRのお仕事をしたい!という方は、是非問い合わせページからご連絡ください。
特に年齢などのこだわりはありませんが、一芸に秀でていて柔軟性がある方は是非。
さて今回笹生担当分は NI SDR システムで USRP と並んでよく使用される 579x (FAM) + FlexRIO のサンプルプログラム (IDL サンプル)についてです。
ちなみに FAM とは以下のようなもので、NI FlexRIO FPGA モジュールにカセットのように接続して様々な IO を実現するアダプタモジュールを言います。
https://www.ni.com/ja-jp/shop/select/rf-adapter-module-for-flexrio
提供される FAM IDL サンプルプログラムは、対応している FlexRIO が
・7966R
・7975R
の2種類になっています。全ての FlexRIO に対応していないんですね。
たとえば PXIe-7976R には対応していません。
サンプルプログラムをPXIe-7976R に対応させる場合は、別途作業が必要になります。
そこで今回は、FAM IDLのサンプルプログラムを対応していないFlexRIOに対応させる方法を解説します。
FAM IDLのサンプルプログラムを対応していないFlexRIOに対応させる
FAM IDLのサンプルプログラムを対応していないFlexRIOに対応させる手順は以下の通りです。
新規で FlexRIO デバイス作成(本日)
↓
FAM の追加 (本日)
↓
サンプルからソースコードや仮想フォルダをコピーして FPGAビルド(次回)
↓
ホスト VI の修正(次回)
という手順を踏みます。(2回に分けて解説します)
新規で FlexRIO デバイス作成
単純コピーができないので、まずは仕方なく新規でデバイスを追加します。
マイコンピュータを右クリックして「新規」→「ターゲットとデバイス」を選びます。
[新規ターゲットまたはデバイス]で FlexRIO → PXIe-7976R を選択し、OK を押します。
下記のように追加されました。
右クリックしてプロパティ
名前を "NI 5791 & 7976" にして OK を押します。(これは任意です)
FAM を追加する
次に、5791 FAM をプロジェクトに追加します。
プロジェクトを展開すると、[IO Module(None)] という項目があると思います。
これを右クリックしてプロパティでプロパティを開きます。
General で Enable IO Module にチェックを入れると、使いたい FAM が選択できるようになるので、 NI 5791 を選択します。
次にクロック選択で、必要 クロックを作成してください。(必須です)
OK を押してプロジェクトに戻ります。
IO Module (NI 5791 : NI 5791) として追加されました。
クロックを追加します。
ここまでで、ひとまずハードウェア関連の準備ができました。
ここまではサンプルのコピーというより、普通に FAM+FlexRIO を使うための準備手順になります。
まとめ
579x FAM の IDL サンプルそのままでは対応している FlexRIO が 2種類なので、今回それ以外の FlexRIO を使用する場合の追加方法を解説しました。
次回は後編としてサンプルソースコードのコピーとビルド、ホストの修正を解説したいと思います。
USRP 、PXI システムなど SDR に関して日々研鑽しています。
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