実際の RF信号レベルと、デジタル IQ 信号のレベルの関係性について-5


皆様こんにちは、ドルフィンシステムの笹生です。

少し間が空いてしまいました。引き続き、USRPなどのソフトウェア無線機での RF 信号レベルとデジタル IQ 信号レベルの関係について調べたいと思います。

今回は 2018/04/02 のメールニュースでもお伝えしておりました USRP-2954R での送信レベルについて追加での計測を行いましたので、ご報告したいと思います。

前回は USRP-2943R の送信レベルを計測しましたが、今回は USRP-2954R を 3台分のそれぞれ送信 2 ポート分、計 6ポート分を計測しました。

計測方法

2018/04/02 で行った時と同様の設定で IQ は 最大振幅 +/-32767になるようにし、0dBm 出力レベルの設定をしました。

スペアナとして、NI社 VST (PXIe-5646R)と RF-SA ソフトフロントパネルを使用し計測しました。

計測に使用したケーブルは同じものを使用し、損失はおよそ 0.5dB です。

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計測結果

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1台目 RF0-TX

-0.47dBm

1台目 RF1-Tx

-0.75dBm

2台目 RF0-TX

-0.27dBm

2台目 RF1-Tx

-0.73dBm

3台目 RF0-TX

-0.72dBm

3台目 RF1-Tx

-0.58dBm

ケーブル損失分 0.5dB を加えてみると、概ね設定値 0dBm から +/- 0.5dB の範囲に収まっているようです。

前回 USRP-2943R の時には出力がおよそ -2dBm 程度でしたので、 USRP-2954R の方がより設定値に近い出力を得られたと思います。

ただ、設定した周波数は 2GHz、送信レベルは 0dBm だけですので、他の設定ではどうかなどまた計測できたらと思います。

まとめ

USRP-2954R 3台で比較したところ、どの USRP-2954R でも設定値に近い出力ができていることがわかりました。

このあたりの知見もハードウェアの選定等で役に立つのではないでしょうか。

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