Riviera フェージングシミュレータの FAQ (ソフト編)


こんにちは。ドルフィンシステムの笹生です。

今回が私の担当分で令和元年最後のメールニュースとなります。
今年一年を簡単に振り返ってみますと、記事的に多く閲覧されていたのは

別の HDD に LabVIEW FPGA コンパイラをインストールする方法

でした。来年もなかなか試してみないと判らないようなマニアックな情報をお届けできればと思います!

さて今回は Riviera フェージングシミュレータの FAQ (ソフトウェア編) です。



Q1) Riviera フェージングシミュレータのソフトウェアとは何ですか

A1)
Riviera フェージングシミュレータのソフトウェアは「Riviera Software」という名称でご提供しています。
まず基本的にはRiviera のハードウェアと1対になっており、ハードウェアがないと使用できません。
逆に言うと Riviera ハードウェアはこの Riviera Software がないとフェージングシミュレータとして動作させることはできません。
基本機能は、Riviera ハードウェアへのパラメータ設定と制御になります。

Q2) 設定するパラメータはどのようなものですか

A2)
大きく分けると以下のようなパラメータを設定します。
RF の設定 (中心周波数・ゲインの設定)
・フェージング遅延プロファイルの設定(遅延パス・相対ゲイン・位相・ドップラー等)
MIMO の空間相関設定(対応可能なハードウェアのみ)
・加法性ホワイトガウシアンノイズ (AWGN)
フェージングに必要な基本的な設定は抑えております。このソフトウェアで設定できない特殊なパラメータも別途開発のご相談を承ります。
3次元対応、シナリオ対応など。

Q3) アンテナパターンを含めて設定したいのですが

A3)
アンテナパターンを加味したパラメータを生成するソフトウェアを開発した実績はございます。別途開発は必要ですがぜひご相談ください。

Q4) 3GPP のチャネルモデルのプロファイルには対応していますか

A4)
いくつか対応していますが、LTE以降は対応しきれていないところもあります。基本の「Riviera Software」では設定しきれない場合もあり、別途開発で対応できることもあると思いますのでご相談ください。

Q5) 無線LAN のチャネルモデルプロファイルには対応していますか

A5)
11n のプロファイルについてはオプションのソフトウェアがあります。それ以外も別途開発で対応できることもあると思いますのでご相談ください。

まとめ

今回は Riviera のソフトウェアについて FAQ で紹介しました。
弊社の提供するフェージングシミュレータの良いところは、As is ではなく、お客様の研究に合わせたカスタマイズが可能な点です。ある意味半完成品と思っていただいて、お客様に合わせて完成させるものとお考えいただけると幸いです。(もちろん基本のソフトで実験も可能だと思います。)
逆にきっちりした製品の試験などに用いる場合にはお勧めできません。どちらかというと小型で持ち運びが楽なので研究所で気軽に試すことができるものとしてお考え下さい。

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