FPGAコンパイラを移したポータブル HDD を外してもシミュレーション・外部コンパイルサーバーでコンパイルしたい


こんにちは。ドルフィンシステムの笹生です。

さて、今回は前回からのものをもう少し踏み込んでみたいと思います。
前回まで試してみたことというのは、
→デフォルトの Cドライブの容量を開ける
→ノートパソコンでも運用できる
→ポータブル HDD にのみ入れておけば使いまわせる
ということを試しました。

しかし運用上ちょっと使いにくい点がありました。それはポータブル HDD を外してしまうと以下のことができなくなる点です。
①ローカルでの FPGA コンパイルができない
LabVIEW FPGA のシミュレーションができない
③外部コンパイルサーバーでのコンパイルができない

さて、①ができないのはもちろんわかるのですが、せめてポータブル HDD を外していても ②、③ができるといいなと思いました。

NI FPGA フォルダの構造


まずは前回までは「NIFPGA」というフォルダを移動していました。「NIFPGA」フォルダはどうなっているのかまずはできる範囲で調べてみました。
NI FPGA フォルダは以下のようなフォルダ構造になっています。

・「compilation」:コンパイル済みの job (LabVIEW FPGA の結果)が保存されるようです。
・「corecache」:詳細不明ですがフォルダ名から察するに生成した IP コアのキャッシュなどでしょうか。
・「dllcache」:詳細不明ですが、シミュレーションに関係するように思えます。
・「iptemp」:詳細不明ですが、これも生成した IP コアのようです。
・「jobs」:コンパイル時にここに FPGA  プロジェクトフォルダが作られてコンパイルをするようです。コンパイルの時にこのパスが表示されます。しかしコンパイルが終了すると結果は「compilation」に移動するようです。
・「programs」:Xilinx 社のコンパイルツールのインストール先です。

これを見て私はprograms」をポータブル HDD に移せば問題②、③ぐらいはできるのではないか?と思いました。

結論から言うと、「programs」だけの移動であればポータブル HDD を外しても③の外部コンパイルサーバーでのコンパイルはできるようになりますが、②の FPGA シミュレーションはできないということがわかりました。
FPGA シミュレーションでも「programs」の中の機能を使用しているようです。

結局今回試したことは運用上あまり効果的ではないことがわかりました。

まとめ


今回は効果的ではなかったですが、次回は少し現実的な運用を考えてみたので紹介しようと思います。



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