別の HDD に LabVIEW FPGA コンパイラをインストールする方法



こんにちは。ドルフィンシステム笹生です。

蒸したり寒かったり今年はなかなか梅雨が明けませんね。梅雨が明けたら明けたで本格的に暑くなりそうですね。皆様も体調にお気を付けください。

さて今回は LabVIEW FPGA のコンパイラについての Tips です。
この Tips は弊社福島から直伝で教えてもらいまして、私の方で少し応用してみたものです。

どんな Tips かと言いますと、弊社のように LabVIEW FPGA を開発するためには、LabVIEW 開発環境をインストールするときに、Xilinx FPGA のコンパイラ(ISE や Vivado)も一緒にインストールする必要があるのですが、この FPGA コンパイラは結構サイズが大きくて数GB ~ 十数GB 程度のディクススペースを消費します。

しかも各 LabVIEW のバージョンにはそれに対応した FPGA コンパイラが必要となるため、私のメイン PC には LabVIEW 2013~2017 などそれぞれに対応した Vivado がインストールされて総計 60GB 程度ディスクスペースを消費してしまっていました。

「なんとかできたらなぁ」とぼやいておりましたら、天の声(弊社福島) からアドバイスが!

TIPS : 別の HDD に LabVIEW FPGA コンパイラをインストールする方法

天の声:「LabVIEW FPGAで使用するXilinxのVIVADO等の FPGA 合成ツールはデフォルトで、c:\NIFPGAにインストールされる。Windowsのシンボリックリンク機能を使うと別のHDDにインストールすることが出来る。」

なるほどそうすれば別の HDD にインストールできて、メインの Cドライブのサイズに余裕が生まれます。

具体的には以下の様にします。(Windows7 でも 10 でも同様にできます)

1. 管理者権限でcmdを起動する。
     参考:https://pc-karuma.net/windows7-command-prompt-administrator/
    
2. 別 HDDにNIFPGAフォルダを作っておく
    
     d:\>mkdir NIFPGA
    
3. CドライブのNIFPGAフォルダをDドライブのNIFPGAフォルダにリンクする
    
     d:\>mklink /D c:\NIFPGA d:\NIFPGA
    
4. すると、CドライブにNIFPGAフォルダが作成されるが、実体はDドライブのNIFPGAになる。

試しにC:\NIFPGAにファイルやフォルダを作成すると、D:\NIFPGAに作成されることが分かります。

後はLabVIEWインストーラーで、インストールするだけです。
自然にDドライブに合成ツールがインストールされます。

非常に簡単ですね。ありがとう天の声!

ちなみにC:\NIFPGAを削除してもシンボリックリンクが削除されるだけで、D:\NIFPGAフォルダや配下のファイル類はそのままHDDに残っています。

まとめ

Windows のシンボリックリンクの機能を使えば、非常に大きいサイズの LabVIEW FPGA コンパイラの実態を別の HDD にインストールして移すことができます。

次回は、少し応用して ポータブルの HDD に既にインストール済みのLabVIEW FPGA コンパイラを移動させることはできるかを試してみたいと思います。

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